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2010.01.03

明けましておめでとうございます。今年もAd Innovatorをよろしくお願いします

  明けましておめでとうございます。
 厳しい経済環境ではありますが、欧米の広告・メディア業界では多少の回復感も感じられ、特にモバイル広告は大きく伸び、ネット広告では下げ止まった感じがあります。どの企業も、次の施策を打つ必要をより強く感じ、企業買収や投資、新しい施策が従来型企業からも次々と発表されています。次の施策を打つ必要性、と言う話は、日本でも同様に感じられ、弊社で担当している新規ビジネス分野に関する調査は昨年後半から活発化してきているように思えます。
 果たして、広告・メディア業界は今年どのように進んでいくのか。不安と希望が錯綜する2010年、ということで、いつものように広告・メディア・ネット業界の予想を7つお届けしたいと思います。

  1. Eブックリーダー、タブレットPCの新製品登場で、雑誌・新聞・TV番組配信が登場
    AmazonのKindle、Sony ReaderなどEブックリーダーに続いて、今年はAppleがタブレットを発売し、GoogleもHTCとChrome OSタブレットを企画中とのこと。これらを介して、新聞・雑誌・TV番組などの配信サービスを各社が次々とたち上げる。
  2. オンラインでのブランディング活動が活発化する
    TVCMなどに使われてきたブランディング予算がオンラインにシフトし、ビデオ広告、リッチメディア・ディスプレー、ソーシャルマーケティングなどで、ブランディング活動を行う企業が倍増する。
  3. ソーシャルマーケティングマーケティングツール、エージェンシーの台頭
    昨年11月にJIAAのツアーの際にも、NYでソーシャルメディアエージェンシーを訪問したが、そのような企業やソーシャルマーケティングを効率的に行うツールが台頭する。
  4. リアルタイム入札ツールの台頭
    GoogleやYahoo!などによるアドマーケットプレースの利用が進んでいるが、検索広告同様、バナー・リッチメディア広告でも入札ツールが必要とされてきている。そのようなツールは既に出始めているものの、それらの利用が本格化する。
  5. HTML5の導入で、モバイル・サイネージサイト、アプリ構築が容易に
    Firefox、Google ChromeはすでにHTML5対応ということだが、ブラウザに対応して表示サイズに自動的に対応したり、リッチアプリケーションに対応していることから、モバイル・サイネージサイトの構築やアプリ構築が容易になると考えられ、導入が進む。iPhoneアプリ開発者もHTML5でサイト構築にシフトする。
  6. Google Nexus Oneが携帯電話の販売方法を変えるのか
    1月5日にGoogleが自らのブランドで携帯端末を出すのは、従来の携帯電話の販売を携帯通信会社中心のものから、端末中心のものへ転換することが目的と言われている。
  7. メディア企業買収の活発化
    ComcastがNBC Universalへの買収を決めたが、メディア企業の収益の見通しが不透明である中で、水平・垂直統合への圧力が高まる。メディア企業同士の合併、他のケーブル会社・通信会社によるメディア会社の買収などがさらに起こる。


 Ad Innovatorを運営するDigital Media Strategies社では、昨年同様、日本の広告会社、メディア会社、ネット広告企業、商社、調査会社などのクライアントに向け、マーケティング・広告関連サービス開発のお手伝いをするとともに、社内講演、幹部とのディスカッションセッション、ブレインストーミングセッション参加から組織変革のお手伝いなど、調査・コンサルティングサービスに2010年も力を入れていきたいと思います。今年もAd Innovatorをよろしくお願いします。

               Ad Innovator編集長 Digital Media Strategies代表

                     織田浩一

January 3, 2010 in Announcement | Permalink

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