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2006.12.27

Ad Innovatorの2006年の予想はどうだったでしょうか

 今年初めに「2006年 大胆不敵・当たらぬ喪八卦 広告・メディア業界予測」と題して、2006年の予想をしてみたのですが、どうだったでしょうか。ちょっと反省を含めてみてみましょう。

  1. 個人Vloggerをネットワークしたオンライン放送局が登場

    結果的に、YouTubeやRevverがオンライン放送局の座を奪ってしまった感じですね。もう少し整理されたような、Weblogs, Inc.やGawkerのようなブログネットワークのようなものを想定していたのですが、どうやらもう少しオープンな形が主流のようです。

  2.  CGMプロダクトプレースメントエージェンシーの登場

    lonelygirl15が制作会社を作って、タレントエージェンシーとともにあのビデオシリーズの中にプレースメントを行うようなサービスを始めています。まだまだこれからという感じでしょうか。

  3. ソーシャル検索サービスの品質向上
    11月のad:techでもソーシャル検索に関するセッションがあって、可能性は感じられるものなのですが、まだ、一部の人たちの間で話題になっているという程度ですね。昨日のWikipediaの創始者が始めるというWikiasariなどが多少でも影響を与えるのか。あるいはYahoo!がdel.icio.usのデータを使って何らか検索に反映させるのか、などがこれからこの分野での鍵になりそうな感じが。

    次世代検索は関連性を重視する「ソーシャル検索」へ
    http://www.nikkeibp.co.jp/news/net06q4/517583/

  4. Viral CM元年

    日本でViral CMの元年になったかなのですが、Nike Cosplayなどがあり、大手広告主も徐々にですが進出しつつあるということでしょうか。

  5. Nissan、Honda、オンラインブランドチャネルを公開

    Nissan、Hondaよりも、トヨタの若者向けブランドScionが積極的にコンテンツ提供を行っています。追いかける企業の方が積極的だと考えたのですが・・・。

    scion.jpg


  6. デジタルコンテンツが商品購入のプレミアムに

    これ、iTunesの曲があたるということ以外、思ったより行われなかった。

  7. Ad InnovatorがAd Innovator Booksシリーズを出版し始める

    cm_cover s.jpg

    読者の皆さんのお陰で、5刷、35000部を刷り、この分野ではかなりのベストセラーとなりました。また、1000以上のブログなどでの書評か書き込み、リンクなどがあり、クチコミで売れていったこともよく分かります。無料で公開した第1章のDPFのダウンロードも78000を超えています。大変ありがとうございました。

    ダウンロードがまだな方はこちらからダウンロードできます。
    http://www.digitalmediastrategies.com/lifeafter30/TVCM.pdf

なんとなく、半分ぐらいはまとを得ていて、あと半分はずれていたという感じでしょうか。2007年もやってみたいと思います。

December 27, 2006 in Analysis | Permalink

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